ねっとり系さつまいもの魅力

素朴な甘みとホクホク感がたまらない焼き芋は、秋の定番スイーツとして、お子様からおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い世代の方々から愛されています。

ねこ焼き芋

 

なかでも、ここ数年、女性を中心に人気を集めている安納芋・紅はるか・栗黄金・人参芋・紅まさり・シルクスイートなどのさつまいもは、スイートポテトのような優しくて濃厚な甘みとしっとりとした粘り強い食感が楽しめると話題となっており、東京都世田谷区にある「ふじ」などの焼き芋専門店では、他の焼き芋を押さえ、人気No.1となっています。

 

さて、女性を中心に人気を集めているねっとり系さつまいもですが、定番のベニアズマや高系14号、鳴門金時などのホクホク系さつまいもと比べると、やや認知度が低く、スーパーや八百屋さんなどではあまり見かける機会がありません。

 

そこで、今回はねっとり系さつまいもを食べたことの無い方に、その魅力をお伝えしたいと思います。

 

2016-01-06 13.07.20

 

ねっとり系さつまいもは、一般的なさつまいもと比べ、糖度の含有量が多いため、焼き芋にすると、皮の外まで蜜があふれてきてしまうことから、「蜜芋」という愛称で親しまれています。

蜜芋を初めて食べた方の多くが「こんなに蜜が溢れてくるのは初めて!」と驚かれるそうです。

特に「安納芋」「紅はるか」「シルクスイート」の3種類の蜜芋は、ねっとり系さつまいもを代表する品種であり、とても人気があります。

では、安納芋・紅はるか・シルクスイート、それぞれの特徴をご紹介します。

1.ねっとり系さつまいも人気No.1「安納芋」

安納芋

 

終戦後、スマトラ島北部のセルダンという地域から兵士が持ち帰った1つのさつまいもを種子島の安納地域にて栽培が始まったのがきっかけで、いつしか種子島の特産品となった安納芋は、糖度が非常に高く、食味が良いことから、今では安納地域だけではなく、他の地域でも積極的に栽培が行われています。

 

安納芋は、平成元年に鹿児島県農業開発総合センター熊毛支場にて優良品種の選抜育成が行われ、平成10年に品種登録されたのですが、その際、表皮の赤いものを「安納芋」、表皮が白いものを「安納こがね」と命名したそうです。ちなみに、安納芋と安納こがねは、表皮と果肉の色が異なるだけで、食味には大差はありません。

 

安納芋と安納こがねは、平成25年に登録品種苗とされましたので、種子島以外の都道府県では栽培が認められておりませんが、在来品種の場合はこの規定が成されておりませんので、同様の品種は他の地域でも栽培が行われています。ですが、安納芋のねっとり感としっとり食感は種子島の豊かな自然によって生まれるものですので、他の地域で栽培されたものでは味わうことはできません。

 

1-1.安納芋の特徴

安納芋には、安納芋・安納こがね・灯籠蜜いも・フルーツこがねの全4品種あり、9月から12月にかけて収穫が行われているのですが、収穫後2週間から3週間ほど眠らせた方が美味しくなるため、市場に出回るのは10月から1月となります。

安納芋は、水分含有量が高く、粘性質なので、こんがり焼き上げることで、クリームのようなねっとり感が生まれ、じっくり時間をかけて焼くことにより、糖度が40度を超すと言われています。

安納芋は元々黄色っぽい果肉をしているのですが、焼き芋にすることで黄金色へと変化します。砂糖を使用せずとも、持ち前の甘さで濃厚な甘みを演出し、ねっとり&しっとり食感が楽しめる人気のさつまいもとなっています。

1-2.安納芋の美味しい食べ方

糖度が高く、水分を豊富に含んでいる安納芋は、焼き芋にすることで、皮の外まで蜜が溢れてきます。

 

ですが、蜜が溢れ出てくることで果肉に含まれる水分も蒸発してしまうため、そのまま焼いてしまうとパサパサになってしまいます。焼き芋を作る際は、安納芋を水洗いした後、水で湿らせたキッチンペーパーで優しく包み込んだらアルミホイルを巻いて焼くようにしましょう。

アルミホイルで包んだ安納芋は、160℃のオーブンで30分から2時間かけてじっくり焼いてゆきます。

電子レンジでは、じっくり加熱できませんので、必ずオーブンレンジ、もしくは、オーブントースターで焼くようにしましょう。

2.安納芋を越す甘みを持つねっとり系さつまいも「紅はるか」

紅はるか

 

2010年3月に品種登録されたばかりの新しいねっとり系さつまいも「紅はるか」は、九州沖縄農業研究センターにて、さつまいもの中で最も美しい容姿を持つ“九州121号”と鮮やかな皮色と優れた食味を持つ“春こがね”を交配させて誕生した品種です。

紅はるかに含まれている糖質の大部分を占めているのが麦芽糖というものであり、安納芋のような濃厚な甘みを持っているにも関わらずスッキリとした後味が感じられるため、上品な甘みを持つさつまいもとなっています。

 

2-1.紅はるかの特徴

紅はるかは、紅はるか・甘太くん・紅天使の3つの品種があります。

甘太くんとは、大分県で栽培されている紅はるかのブランド名です。ですが、全ての大分県産紅はるかが甘太くんとして出荷されるわけではありません。

実は、紅はるか収穫後、一定の条件下にて40日以上貯蔵し、糖度及び品質検査を行った結果、一定の基準をクリアしたものだけが「甘太くん」を名乗れるのです。

一方の紅天使は、品種名ではなく、茨城県にあるさつまいも専門卸問屋「株式会社ポテトかいつか」にて販売されている紅はるかのブランド商標であり、2011年に登録されました。ポテトかいつかの契約農家の方々が栽培している紅はるかのみが「紅天使」を名乗ることができ、皮色は赤紫色をしており、美しい容姿と掘り出した直後でも甘みを感じることができる舌触りのなめらかなさつまいもと言われています。

紅はるかの収穫シーズンは、温暖な地域では10月あたりから始まり、本州では11月の初めごろとなります。

ですが、安納芋同様、収穫後2週間から3週間ほど眠らせた方が、より美味しくなりますので、市場に出回るのは、11月から1月頃となります。

 

2-2.紅はるかの美味しい食べ方

安納芋と人気を二分する紅はるかは、鮮やかな紅色の表皮とクリーム色の果肉を持つ、優美で食味の良いさつまいもです。安納芋よりも糖度が高いため、甘さが口に残りそうと思われる方も大勢いらっしゃるかと思いますが、こってりとした甘さなのに、しつこさが一切感じられず、スッキリとした後味が楽しめますので、ねっとり系の焼き芋が苦手な男性でもおいしく召し上がれます。

紅はるかは、加熱することで粉っぽさが解消されますので、焼き芋・スイートポテト・ふかし芋にして食べるのがオススメです。また、干し芋にされると、グミを少し硬くしたようなもっちり&ねっとり食感が楽しめるようになり、紅はるかの旨味がギュッと凝縮されますので、焼き芋やふかし芋に飽きたという方は、紅はるかの干し芋を食べて新しい発見をされてみてはいかがでしょうか。

4781a75104c32ee7a69ed6df223b30cc_m

3.ねっとり系さつまいも期待の新生「シルクスイート」

シルクスイート3

 

2012年に突如として現れたねっとり系さつまいも期待の新生「シルクスイート」は、千葉県で誕生した新種のさつまいもです。

2014年10月に日本テレビにて現在放送中の人気番組「満天☆青空レストラン」にて紹介されて以降、安納芋や紅はるかに次ぐ、人気を誇ります。

シルクスイートは、“春こがね”と“紅まさり”を交配させて誕生した品種であり、安納芋のような濃厚な甘みはありませんが、ねっとり感やしっとり感が感じられ、繊維も少なめなので、デザート感覚で気軽に食べられるのが特徴です。

スプーンですくって食べられるほどのなめらかさを持っており、ねっとり系さつまいもには珍しい、温冷どちらでもおいしく召し上がることができる品種です。

 

3-1.シルクスイートの美味しい食べ方

安納芋や紅はるかとは異なり、濃厚な甘みはありませんが、繊維質が少ないので、舌触りがなめらかなねっとり&しっとり食感のさつまいもとなっています。

皮色はキレイな紅色をしており、果肉は爽やかなクリーム色となっています。やや粉っぽさがありますが、優しく上品な甘みとなめらかな舌触りを持っており、1度食べたら高確率でリピートしたくなる魅惑的なさつまいもです。

こんがりと焼き上げて焼き芋にするのがオススメですが、スイートポテトにしても美味しいので、今年の秋冬はシルクスイートを活用したさつまいもスイーツを楽しんでみてはいかがでしょうか

 

 

7eec984e44ec8ed24a49ce97fcb209d7_m

 

結論

ねっとり系さつまいもの魅力についてご説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

安納芋や紅はるか、シルクスイートなどのねっとり系さつまいものは、なかなかスーパーや八百屋さんでは購入することが出来ませんが、焼き芋専門ショップへ足を運んだり、通信販売を活用することで気軽に購入することができますので、この機会にねっとり系さつまいもこと「蜜芋」を堪能してみてはいかがでしょうか。

 

%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%af%e3%83%8f%e3%82%99%e3%83%8a%e3%83%bc1000

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA